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ヒトの遺伝子ハエと同じ2万2000個 

 ヒトゲノム(人の遺伝情報全体)を詳しく解析した結果、たんぱく質を作る設計図である遺伝子の総数が約2万2000個であることが判明した。従来、約3万2000個と予測されていたのが、大幅に減った。ショウジョウバエと同じぐらいの遺伝子数になる。理化学研究所や慶応大を含む日米英仏独中の国際研究グループが21日付の英科学誌ネイチャーに発表した。

 ヒトゲノムの概要版などを基にした従来の予測は、実際にたんぱく質が確認されるなどした遺伝子数約1万5000個に、他の生物との類似性などからコンピューターが予測した数約1万7000個を合算していた。

 その後、ゲノム情報の正確さが向上。遺伝子研究が進んで約2万個が既知となり、コンピューター予測分も確実な約2000個に絞り込んだ。2個と数えられていた遺伝子が1個と判明した例や、遺伝子に似ているが、たんぱく質を作らない偽遺伝子だった例もあった。

 最近の研究でショウジョウバエの遺伝子数は約2万個とされ、数の上で人とあまり違わないことになる。
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by saru3toru | 2004-10-21 06:45 | 科学情報

世界の両生類の3割、絶滅の危機 

 カエルやイモリなど世界の両生類5743種のうち、約32%に当たる1856種が絶滅の危機に直面していることがわかった。国際自然保護連合(IUCN)などが研究者約500人の協力を得て調査した。14日付米科学誌サイエンス電子版b0013356_9264150.jpgb0013356_9265510.jpgで発表される。

 絶滅の危機にある種の比率は、鳥類の12%(1211種)や哺乳(ほにゅう)類の23%(1130種)に比べて高かった。うちニュージーランドのムカシガエルの仲間など427種(7.4%)は、IUCNの基準の「とくに危機的な状況にある」に分類され、この比率も鳥類(1.8%)や哺乳類(3.8%)より高かった。

 また、2468種の両生類は生息数が減っていた。特に435種は1980年以来、急激に減少していた。減少の原因が捕獲過多のものはメキシコのサンショウウオなど50種、生息地が開発などでなくなったのは183種、残りは気候変動や病気が原因かもしれないという。北回帰線より南にある熱帯地域の低山帯の川周辺にすむ両生類で、危機にある種が多かった。

 IUCNは国や政府機関などが作る組織。これまで鳥類や哺乳類は網羅的に生態調査が行われていたが、両生類は1割以下の種についてしか調べられていなかった。
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by saru3toru | 2004-10-15 07:22 | 科学情報