世界の両生類の3割、絶滅の危機 

 カエルやイモリなど世界の両生類5743種のうち、約32%に当たる1856種が絶滅の危機に直面していることがわかった。国際自然保護連合(IUCN)などが研究者約500人の協力を得て調査した。14日付米科学誌サイエンス電子版b0013356_9264150.jpgb0013356_9265510.jpgで発表される。

 絶滅の危機にある種の比率は、鳥類の12%(1211種)や哺乳(ほにゅう)類の23%(1130種)に比べて高かった。うちニュージーランドのムカシガエルの仲間など427種(7.4%)は、IUCNの基準の「とくに危機的な状況にある」に分類され、この比率も鳥類(1.8%)や哺乳類(3.8%)より高かった。

 また、2468種の両生類は生息数が減っていた。特に435種は1980年以来、急激に減少していた。減少の原因が捕獲過多のものはメキシコのサンショウウオなど50種、生息地が開発などでなくなったのは183種、残りは気候変動や病気が原因かもしれないという。北回帰線より南にある熱帯地域の低山帯の川周辺にすむ両生類で、危機にある種が多かった。

 IUCNは国や政府機関などが作る組織。これまで鳥類や哺乳類は網羅的に生態調査が行われていたが、両生類は1割以下の種についてしか調べられていなかった。
[PR]
by saru3toru | 2004-10-15 07:22 | 科学情報
<< ヒトの遺伝子ハエと同じ2万20... 食欲抑える脳内物質が新たに確認された >>