ネズミが言語聞き分けた!?

 ネズミも、日本語とオランダ語を聞き分けられる!? スペインの研究チームがネズミの意外な能力を実験で証明し、米心理学会の専門誌に発表した。特別な訓練をした結果、人間とサル以外では初めて、異なる二つの言語を区別できるようになったという。言葉を獲得する基礎となる原始的な能力を、幅広い哺乳(ほにゅう)類が持っている可能性を示している。

 64匹のネズミを16匹ずつ4グループに分け、日本語とオランダ語の文章を(1)コンピューターの合成音声で流す(2)合成音声で逆さ読みする(3)それぞれを母国語とする複数の人物の声で流す(4)特定の1人の声で流す、の各条件で、日本語とオランダ語を聞き分けさせる訓練を繰り返した。どちらかの言語の時にレバーを押し下げると、エサが与えられる仕組みを使った。

 訓練で使っていない文章で実験した結果、通常の合成音声と特定の人物の声ならば、日本語とオランダ語を聞き分けることができた。リズムや抑揚を手がかりにしているらしい。言語の特徴が不明確になる逆さ読みと、複数の人物の声では聞き分けられなかった。

 こうした実験で同様の能力が実証されているのは、人間とタマリン(小型サルの一種)だけ。人間の赤ちゃんでは、複数の人物の声でも言語を聞き分けることが分かっているが、研究チームは「言語を使うのに必要な能力は、人間だけではなく複数の動物に備わっている」と説明している。
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by saru3toru | 2005-01-11 21:01 | 科学情報
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