腸管内の微生物叢の変化がアレルギーのリスクに

 米ミシガン大学の研究によると、消化管(腸管)内の細菌および真菌による微生物叢が変化して免疫系の寛容と感作のバランスが崩れると、肺に吸入された一般的なアレルゲンに対する免疫系の反応が強まって慢性的な喘息やアレルギーの発症リスクが増加する可能性が示唆された。
 一般的には、免疫寛容は肺で生じると考えられているが、マウスを用いた先ごろの研究では、消化管内の免疫細胞が飲み込まれたアレルゲンに接触すると、その相互作用が誘因となって制御性T細胞が生じ、それが肺に移動して免疫寛容を引き起こすことが判明した。

 研究者で内科学、微生物学、免疫学准教授のGary Huffnagle氏は、肺が繰り返しアレルゲンに曝露すると、免疫系応答を調節する制御性T細胞が、そのようなアレルゲンを見逃しても安全なものと認識するようになる、と述べている。

 研究は、感染および免疫関連医学誌「Infection and Immunity」1月号に掲載されている。
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by saru3toru | 2004-12-23 18:59 | 科学情報
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