クレアチンの抗疲労効果を証明、慢性疲労症候群に応用へ

 米Temple大学は、8月23日、クレアチンの経口摂取により、ヒト筋肉内のミトコンドリアの呼吸が活性化されることをin vivoで示したと発表した。慢性疲労性症候群(CFS)の研究に取り組んできた研究者たちは、今回の発見が、CSFに対する治療法開発に結びつく可能性があると期待している。詳細は、Applied Physiology誌6月号に報告された。
 クレアチンは、薬局で購入できる一般的なサプリメントとして、多くのスポーツ選手に利用されている。摂取により、筋量を増し運動能力を高めることができると考えられている。論文の筆頭著者で、同大学で作業療法の助教授を務めるSinclair Smith氏らは、クレアチンが、CSF患者に見られる、極度の肉体的および精神的疲労の緩和にも役立つのではないかと考えた。

 今回、同大学と、米陸軍環境医学研究所、米国Brigham and Women’s Hospital、米Harvard大学医学部、米Boston大学、米Sargent健康・リハビリ科学大学の研究者たちは、16人の成人男女に、クレアチンまたは偽薬を経口投与し、運動時と休息時の筋肉における呼吸代謝の速度の変化をMRI技術を用いて評価した。先の実験では、動物とヒトの筋標本を用いて、同様の作用が調べられたが、今回初めて、ヒト体内でこれを評価することに成功した。
[PR]
by saru3toru | 2004-08-27 10:12 | 科学情報
<< 小児の18%に耐性ウイルス=抗... 善玉コレステロールを悪玉に変え... >>